水滴

君がそこにいた事 ソファの皺が示している
手と手を取り合って体温を感じていた

言葉がすっとハートを通って雲になるように
窓辺の水滴 2人の結晶

わざわざ喋るような事ではないけど
ざわざわしているから君には話す

もう2度と壊したくないそういう物だから
だけどそれは皿のように
たまに手をすり抜けて割れてしまうから
なるべく気に留めよう

ポケットの中に去年の砂が残っていた
それは君と行った海の息吹コーラの瓶

わざわざ喋るような事ではないけど
ざわざわしているから君には話す

もう2度と壊したくないそういう物だから
だけどそれは皿のように
たまに手をすり抜けて割れてしまうから
話さなきゃって思ったんだ
言葉と共に気化していく水滴
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