in my mind

人生は
上流から下流へ
泡沫のごとく漂うボートの様
凍てつく濁流に弄ばれ
炎天には焼かれ
背後はわからず
過ぎた景色を遠く眺める

オールを握るのは
進むためか
ただ転ばぬためか

日没
独り薄い星空に問う

この船は
どこから来て
どこへ向かうの?

僕は何のために生まれたの?

問うほどに
残ったのは愛

「愛そう 愛すべき人を 愛そう」

夜凪に揺られる
うたかたの僕が誓ったのは
真鍮のような愛だった

月光を映し
ミクロもマクロも全て照らす
まんまるなオーブのような愛

問うほどに
残ったのは愛
×