sandglass

昨日 黄昏に 一人登ってみてた
街も人も ただ オレンジ色の夢

一羽だけ飛ぶカラス 夕日に引いた影絵
消えてゆくほどに それだけがリアルで

声にならない 伝わらない
切なさも からっぽ

鏡に写った知らない僕 唇から紡ぐ言葉
こぼれ落ちる砂になる 枯れてしまったひまわり
もどかしくて そう 怖くなって
ただ 夕日の隅うずくまる
突き抜ける力 僕にください

風に乗って届く 誰かの歌が
行き交う人たち とけてうすあかり

闇だけが 光のありか伝えるはず
傷ついたときも 傷つけたときも

見えない星も ぬくもりの跡さえ安っぽい
夢は 叶えば 終わりですか?

唇から遊ぶメロディー 街に消える風になる
君の頬をかすめてく
届かなくて そう もどかしくて
ただ 積もるだけの砂時計
歌わない僕は 誰なんだろう?

大好きな人も夢も 今は色あせてる壁の絵
眺めてる僕が 唇で
黒く塗りつぶしてしまえば罪ですか?

唇から遊ぶメロディー 街に消える風になる
君の頬をかすめてく
唇から紡ぐ言葉 こぼれ落ちる砂になる
それでも僕は行くよ 僕だから
歌えない歌 この手に抱えて
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