北の酒場で

北の町は 鉛色の空におおわれ
人は肩をすぼめながら 風に追われる
流れついて二年あまり
土地の訛りも 身についたけど
こんな季節は あなた恋しい
わたしを探しに 早く来てよ… あなた

切れぬ恋を すてるために鞄一ツで
眠る街にあなた残し 汽車に乗ったの
だけど今も 夢の中で
枕ぬらして あなたを呼ぶの
お酒なければ 胸が凍える
わたしを探しに 早く来てよ… あなた

寒いこころ のぞくように 客が今夜も
お酒からめ甘いことば かけてくるけど
だめよ今も あなたのこと
忘れられない 北の酒場で
お酒なければ 胸が凍える
わたしを探しに 早く来てよ… あなた
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