早春列車

Ah 旅立つ日は 空が青くて
Ah さよならなんて 言えなかった

Ah ホームに立つ 君の笑顔に
Ah さよならなんて 似合わないから

ずっと前から決めてた、と君は何度も繰り返し
叶えたい夢のこと 話してくれたね
季節外れの赤いコート 袖のほつれを気にしては
約束の言葉だけ 探してはうつむいた

Ah 旅立つ日の 君はキレイで
Ah さよならなんて 言えなかった

Ah もう会えない 予感の中で
Ah さよならさえも 言えなかった

思い出をカタチにすれば 甘く温い缶珈琲
ため息を隠すように 分け合って飲んだ
いつだって大事なものは 遠い場所にある気がした
送電線の向こうに 消えてった鳥たちの影

君のいない明日に
すこしずつ慣れてく…

Ah 早春列車 君を連れ去る
Ah きらめきだけを 残したまま

Ah 君は今も 笑顔でいますか?
Ah あの日の夢を 胸に抱いてますか?
…元気ですか?
×