ためらいの糸

眠らなくても いい夜があるわ じっとしていて…
一晩中 その繊細な心を あたためさせて…

ベランダに揺れる月は
もうすぐその眼差しを癒し
強く凛とした女は 明日もここで
その肩に寄り添ってる

もし 何もかも 失っても
私は迷いなく そばにいるわ
あなたに吹く風がひどく うす汚れない様に

おろかね…とても 私には黒く濡れた この目で
ただ あなたのこと見つめては 涙を流す事しか…

誰が こんな傷跡を…
私の愛する人に…なぜ…
錆びた憂鬱に閉じこもるだけの
弱いあなたも 私には愛せるから

とても安らかな棘のように
あなたのためらいを縫っているわ
私ならば たやすいのよ どうにでも 出来るのよ

もし なにもかも 失っても
私は迷いなく そばにいるわ
あなたに吹く風がひどく うす汚れない様に

とても 安らかな棘の様に
あなたのためらいを縫っているわ
私ならば たやすいのよ どうにでも 出来るのよ
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