白い足跡

君と出会った日も こんな寒い夜だったね
あの日から僕らは 飽きるほど側にいた
いじけた電話の声 車の中 歌う声も
君はいつでも僕に 幸せをくれたのに

ねぇ僕は いつからか 歩く早さも合わせずに
かじかむ君の背中に 気付けなくなっていた

さよなら 君と笑っていた日々 街には白い雪が降り積もる
冷たくなってく君の両手を 暖めること出来ないなんて

言葉より早く 正直すぎる唇も
我侭な横顔も すべてが好きだった
ねぇ君がいるだけで 僕は僕でいられたんだ
どんなに疲れていても 君には会いたかった

震える空に君を探しても 涙の奥に雪が降り積もる
凍えた指で描いた未来に 君の姿が見えなくなる

ゆらゆらと 落ちてくる 雪を見つめる君を
本当は 今すぐに 強く抱きしめたかった

さよなら 君と笑っていた日々 もう戻れない君は戻らない
小さくなってく白い足跡 君の姿が見えなくなる

さよなら 君と歩いていた日々 涙の奥に雪が降り積もる
小さくなってく白い足跡 追いかけること出来ないなんて
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