サヨナラ サヨナラ

街外れの 観覧車から あなたと見下ろす 夕枯れの街が好きで
はしゃいで ゆられて バランス崩して しがみついて
気付いたの アクリルの窓に 映り込む あなたの遠い瞳
まるでここには 居ない誰かを探してる レーダーみたい

「ねぇ見てた? 隣のゴンドラでキスしてたよ」
せがんだわけじゃ無いけど どうして今日は手も握らないの?
何度も言いかけては 飲み込んでた 言葉が 何かはもうわかってた
でもずっとそばにいたいって お願い 一人にしないでって
祈るように 笑ってみる 私につぶやいたあなたの答えは

サヨナラ サヨナラ 真っ直ぐな愛はやがて 真っ白な灰になって
信じた未来一面 どこまでも降り積もるの
その上に刻まれてゆく 私だけの小さな足跡 どこまで続くのかな?

空っぽの おもちゃ箱みたい ねぇみんな どこへいってしまったの?
二人集めた 思い出だけは連れ出してしまわないで

ねぇ きいて? もう一人でなんでもやれるのよ
ストーブのオイルだって こぼさないで上手に出来るわ
「危ないぞ 怪我するぞ」ってあれもこれも 何にも 私にさせなかった
今そんな優しさはもう 届かない 彼方の幻
あぶらまみれの 手袋だけが 遠くから私を 守ってくれるの

サヨナラ サヨナラ あなたとはまたどこかで めぐり逢える気がしてるわ
あのゴンドラみたいに ゆっくり回る時の
真下で今も待ってる すれ違っても心が気付くわ 笑ってそう言えたのに

サヨナラ サヨナラ 真っ直ぐな愛は今も 真っ白な愛のままで
信じた 未来一面 どこまでも降り積もるの
その上に刻まれてゆく 私だけの小さな足跡
どこまで続くのかな? 明日も続くのかな? あなたは気付くのかな?
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