金曜日の夜

金曜日の夜 待ち遠しかった
あなたと過ごす習慣 体に馴染んだ

いくつの映画を 二人で観ただろう

思い出など 今必要ないのに 何かであなたを繋ぎ止めたい
最後のタバコに 火をつけないで
その煙消えてしまえば サヨナラになる

金曜日の夜 影を潜めてく
「幸せになれよ」なんて 言われたくもない

安い映画の ワンシーンみたいじゃない

話すことは もう何もないのに 何かであなたを引き止めていたい
注ぎ足すコーヒーも ため息さえも
無意味な時間稼ぎだと わかっているわ

白く煙る部屋 涙の一粒でも流せたら…

思い出など 今必要ないのに 何かであなたを繋ぎ止めたい
灰になるタバコ 短くなってく
まだ消えないで 一秒でもいいから長く
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