風なぎ

はじめからそのつもりで 君はいたのかも…なんて
それならそれで別にいいや 今さら確かめようもない
誰を憎んだらいい? 何をおし殺せばいい?
手をふらずに去っていく方は ぼくより悲しいのかなぁ…

ねぇ 今ぼくの胸は はりつめてしまうばかりで
ただ 涙だけがだらしなくおちるのです

悲しみは波のように 何度も繰り返すらしい
悪い爪をはぐ時みたいに いつかゆっくり剥がれていくのかなぁ

ただ深い青に沈む 空はお別れの色
ぼくらが祈る声はなぜ ふがいなくこんな薄っぺらいんだろう…

ねぇ 今日 ぼくたちはそれぞれの光を探し
あたりまえのように 明日へと歩きだします…
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