千春坂

上(ぬぶ)いの道は 夏太陽(てぃだ)うたれ
たちのぼる 日々の彼方
追いかけてゆく 後ろ姿
幼い夢を 赤く染めて

下(くだ)いの道は 雨にぬれて
ながれゆく 儚さは
過ぎ去りし日の 瞳の中
思いは寄せる 音のように

木もれ日落ちる 千春坂に
咲きほこる 春の雫
白い蝶が 舞い上がり
風の吹くまま ゆれるままに

風の吹くまま ゆれるままに
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