ため息キップ

僕を乗せどこへ行くため息混じりの列車
引き止める情熱も乗り過ごしてばかりで

どこへでも行けそうで気付かないフリをしてた
握り締めたキップは滲んで行き先が見えなくて

君の君の隣に居れば景色も同じと思っていた
なのになぜかその瞳には僕の知らない影が射す

夕映えに目を細めまた次の駅見送り
君といつか見てた黄昏をひとり思い出してた

君の君の隣で僕は言葉を飲み込んでばかりいた
どこへどこへたどり着くのか答えは景色に紛れてく

僕を乗せどこへ行く先が見えない線路を
握りしめたキップの行き先君と見つけられたら
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