kinen

なんでもない日が今日も終わったね
ふたりの時間も過ぎていったね

いつも通りの時間に起きて
いつも通りに働いて
いつも通りただいまと言った
いつも通りに疲れたよ

「今日、なんの日か知ってる?」
そう言った君の寂しそうな顔を見て
思い出したんだ でも

僕らもう記念日なんて祝わなくても
離れることはないだろ?
沢山の時間を一緒に過ごしてきただろ?
なんて言えないよな、ごめんな

なんでもない日が今日も始まるね
ふたりの時間も進んでいくね

いつも通りに朝から煙に
いつも通りに包まれて
いつも通りベランダから
いつも通りおはようと言った

こんな大切な日だって
あなたの1日は煙から始まる
思い出してよ ねぇ

ふたりの約束も忘れてしまったの?
あなたはいつもそうだよ
あなたが朝一番に口付けるのはいつも
私じゃなくてそれだった

読めない部分は目を逸らした
いつまで経っても同じには慣れないね
ふたり慣れてしまった
最初の恋をしようよ 最後まで

記念日を大切にする君のこと
大切にしたいって思ったんだ
そんなことも忘れてしまった僕は
今更なにもできなかった

しょうもない嘘は言わないで
できない約束はしたくない
こんなことで喧嘩なんて嫌よ
今更なにも言えなかった
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