堂島川

あかん時こそ 商人(あきんど)ならば
勝負時(どき)やと 精を出す
遅い帰りを 堂島川の
月と一緒に 今日も待つ
愚痴が嫌いで 負けん気の
強い貴方(あんた)に 強い貴方に 惚れ直す

親も老舗(しにせ)も 恋ゆえ捨てて
持ったひと間の 新世帯
何も無くても 貴方(あんた)の夢が
私(うち)の支えや 生甲斐や
派手にやりまひょ 曽根崎で
呑んで今夜は 呑んで今夜は 厄落(やくおと)し

暖簾(のれん)降ろさにゃ ならない時は
貴方(あんた) 一からやると言う
水を湛(たた)えた 堂島川も
元は小雨の ひとしずく
こころ預けて たすき掛け
私(うち)も屋台の 私も屋台の 後を押す
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