悲しみを纏う男たちの行進

太陽とレモンの肌が重なるように
失速するエネルギーの情けない仕草
時はすでに遅く 帰りを急ぐ
唱える願いが届くようにひたすら歩く

気をもめ 打ち込め 世界が不運になろうと
彼等はどこか遠くを見据えていたよ
黒く連なる山々の 稜線の間
目前の煙と霧が 立ち込めていた

向き不向きがあるのかな コースから外れるよ
ロマンスを求め 理想に 近づけていこうかな
俺は今日決めていたんだ 新しい仲間になるんだ
さあ歩け 従属のない道を さあ入れ 獣の道に

身を置く術を 悟ってきたか
不穏な空気が 立ち込めている
いっそのこと あの先から落ちてみようか
無理せず 試さないで 落ちてみようか

線に向かって突っ走れ 今日はどんな喜びが
あるのか ないのか 楽しみだ 風の声が笑っている
時期が来て迎えを呼ぶときに 審判を受ける手はずを整えて
さあ歩け 憂いなく進めよ さあ見せて 勇気の合図

歌うのは 喜びの讃歌 悲しみを纏う男らの声がつかむほど
近くて眩しいな 精気を溢れ出す
歓喜に満ち満ちて 優しいな
取り戻せ 少しでいい
往来の人 温かい
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