隔世よ

いつか
ひらり ひらり
流るる水面の瀬
ふらり抜けて

朧気な微睡みから覚め
浮かぶ人影
懐かしむ暇もなく
変わりゆく雲に身を任せ
どこか遠くまで旅に出たい

仰ぐ夕景 眩む陽光
いつか
肌で感じて瞼合わせて
愛しく思い馳せれると
願いつつ。

咲いた花を一つ捧げてみて
遠い世界交わると想い伏せ
灯る火はどこか遠く流れてく
淡く綻ぶ覚醒の日に

掠れていく 不確かなものは
あなたの殻の 一部に消えては伸び
変わりゆく日々に息を吐き
どこか遠くまで旅に出たい

星影へ吸い込まれ
墜ちていこう
草葉からの 旅立ちへ

薄れゆく 溶けてゆく
分つこの世界からあなたのもと
触れることも出来ないけど
願いつつ。
隔世の日に

咲いた花を一つ捧げてみよう
あなた気づく事ないと分かっても
隔てるものだけ強く確かめて繋ぐ
溢れる命の証明
綻ぶ覚醒の日に
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