素直

『ある日から
君の目は空に開き
視線は日差しとして注ぎ』
ふっと出た決まりに座りこみ すがり

『子どもらしくね
簡単ですぐ人にわかる
よろこびの言葉でいてね』
不安でほほえみかける

どんな口ぶりで どんな音で
話していたのかなんて自分では忘れる
すりかわっていく

ああだったとか こうだったとか
そうだったっけ?そうだったって話せないのを
受け入れられないでいる

その声で言ってくれないと
わからなくなりそうになる
その声で言ってくれないと
わからなくなりそうになる

たった一度歌ってくれた
あの映画の主題歌は
その声でなくちゃ古びて聴くに耐えなくて

恥ずかしさや悲しさは
その耳が聴いてくれないと
恥ずかしくも悲しくもなく

君はとっておきの鉛の服
水底で眠り続けるための口実
君は待ちかねた暑さの夏
台風の来た夜

昔に戻って
この先を全部知ってしまっていたとして
さあ出会うか出会わないか
勝手に決めた
今聴いたのかどうか

君の目が閉じていく
わからなくなる 空ばかりになる
どうか
君の目が閉じていく
わからなくなる 空ばかりになる
どうか
君の目が閉じていく
わからなくなる 空ばかりになる
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