赤い宇宙

もっと遠い世界を もっと輝く星を
探し続けて来た まるで運命のように
微熱にふと気づいて 後をふり向けば
はじめて見る景色 あなたに出逢った日から

私はたどりつく 眠れない夜の果てに
声さえ届かない 赤いときめきの宇宙
あの人は知らない もう一人の私を

きっと夢はかなうと 誰か言ってきかせて
腕をひいてくれる 強いやさしさがほしい
季節が来ていつかは 大人になることも
忘れていたみたい あなたに出逢えた日まで

私は向かい合う くもりガラスの頬づえ
心はしんきろう 赤いためらいの宇宙
今はもう幻 一瞬(ひととき)の幼さも

私はたどりつく 眠れない夜の果てに
声さえ届かない 赤いときめきの宇宙
あの人は知らない もう一人の私を
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