18度目の春が過ぎて

大切が増える怖さと
愚痴をツマミに飲む酒と
あんなに大事だと思ってた人が
いなくなっても笑えてしまうこと
知りたくなったことを
知っていく日々で
まだ何も知らなかった
少年の頃の僕を たまに羨むんだ

18度目の春が過ぎて
難しいが当たり前になっていった

言われれば嬉しかった「頑張れ」が
今、言われると少し苦しくなる
辛いことがあっても
それが全てじゃないのはわかってるけど
気を抜けば壊れてしまいそうだ

隣の芝生より
過去の僕の芝生の方が
青く見えてしまってるんだ
今の僕は情けないな

変わりたくたってさ
なかなか思う方向へ進めない
人生は楽じゃない
考えて夜が足りなくなって
慣れた幸せに甘えてしまってるんだ

でも、こんな狂いそうな日々で
いたいと僕は思えないから
「思い出のようにあたたかい
日々を僕は今に繋げたい」と。
今を生きてゆく中で

思えているんだ
誰かが言う言葉で
今を見るこの目は
盲目になってしまうけど

きっといつかはさ
上手くいくって
言い聞かせてね
生きてくよ
自暴自棄の夜を越えて 朝を迎えて
現実に置いていかれないようにね

18度目の春が過ぎて
難しいが当たり前になっていた
×