雨が上がったら

土砂降りの雨にぬれながら
街ゆく人を追いかけて
はぐれないように 間違えないように
傘もささないまま 歩いてた

本当はどこへ向かってるのか
気づけば分からなくなってた
だけどいま君が教えてくれたよ
傘をさして僕を待ってた

見つけてまた失くして
もうすぐ晴れるよ
顔を上げて

この雨が上がったら走り出すよ
なやみ迷う今日さえ追い越して
ずぶぬれの靴を結びなおすのさ
行き先も分からないけど

足跡がいつでも背中押すよ
生きることに理由などないのなら
君が僕のこと信じてくれたそのすべて
嘘にはしたくないんだ

失うことが怖くなって
閉ざした心の扉を
少しずつ君が開いてくれたよ
朝の声も夜の匂いも

暗い空のどこか
いつでも輝く光のように

この雨が上がったら走り出すよ
胸に秘めた過去さえ微笑んで
ずぶぬれのシャツも乾いてゆくのさ
追い風に体まかせて

あの雲の向こうに続く明日
今の僕には届かないけれど
君が僕のこと信じてくれたそのすべて
嘘にはしたくないんだ

僕の言葉が 僕の思いが
いつか傘をさす日まで
君にまだ何もあげられてないのに
ありがとうなんて言わないでよ

振り返ればいつも君がいるよ
泣いて笑って今を噛み締めて
たとえば僕らが散り散りになっても
この空はつながってるかな

足跡がいつでも背中押すよ
生きることに理由などないのなら
君が僕のこと信じてくれたそのすべて
嘘にはしたくないんだ
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