冬だより

少しだけ歩幅緩めて 後ろ姿 眺めながら歩いた
煌めいた街並みは 片思いを急かしてくるけど
恋にはルールがあるから 秘密にするしかない この気持ちは
なのに膨らむばかり 今日もため息に溶かした

吐き出した想い 白いまま 運ばれて雲になる
耐えきれなくなる頃ほら こぼれて はらはら落ちてくる

君を今 呼び止めて この冬の 始まりを知らせよう
嬉しそうに ねぇ笑って 手のひらで 受け止めてほしい
初雪が落ちてくる瞬間を ふたりで見てるなんて
運命だって思ってくれないかな

髪や肩に積もる雪で 少しずつ君は凍えていくんだ
私からの気持ちは 君のこと困らせてしまうの
何気ない言葉や笑い声 消えないでふんわりと白く浮かぶ
口に出せない心 君の目に映ってるようで

誤魔化すように 吸う息 痛いほど冷たくて
いつまでも冷めない想いが 確かに胸の奥にあると思い知るの ah ah…

並んで歩いた ほんの数十メートルで
君のことをまた 好きになってしまったよ ねえ欲張ってもいいかな

もしひとつ 叶うなら 来年も 君と見上げていたい
嬉しそうにまた笑って 手のひらで 受け止めてほしい
初雪が落ちてくる瞬間を 今年も見てるなんて
運命だって言ってくれないかな
×