逆蜻蛉

“死ぬほど愛してる”
じゃないわ 黙って すぐ終わるわ
突きつける “さようなら”
鋭く輝く ナイフ みたいに 真実 仕方ないの
貴方に尽くした 日々全部
切り取るから いらないでしょ もう
愛を溢す その唇は
私以外の 誰かに向けて
どうして泣くの 笑っちゃいそう

ふたりの写真 語るロマンス 嘘はないよね
愛しているよ そう言ったでしょ いつまでもずっと
許さないわ 貴方のことは
“災いが集いますように” あいつのことは
いつか、きっと

貴方がいなくなった世界 ひとり 立ち尽くして
見慣れた歪んだ顔が逆様に笑うの
×