君と僕とのダイジェスト
追いかけっこのような恋の始まりだった
懐かしいな
駅の側のドーナツと虹色の傘と
記憶に残る思い出が一つ二つと増えていった

今更思い返してみたところで
君はいないままだ

側にいた時に気づけなかった
2人じゃないとダメだったんだ
馬鹿ねって笑って戻って来てくれないかな

側に君がいるだけでいいから
ちゃんと大人にだってなるからさ
帰りには君の好きなもの買って帰るから
帰ってきて
やり直せないかな

曖昧な日々過ごす中で
色は滲んでいく
君は綺麗になっていく
遠くなってしまうみたいだ

心の底の引き出しに仕舞えないほどに
君を思ってしまうな

側にいた時に気づけなかった
2人じゃないとダメだったんだ
世界の中心にいた君が見当たらなくてさ

側に
側にいた時に気づけていたら
恋人のままでいられたかな
馬鹿みたいに悲しくなることもなかったのかな

この先君はまた誰かと恋をして
その誰かと笑い合ってしまうんだ
とてもじゃないけど見ていられないや
帰ってきてなんて言わないよ
ちゃんと大人になるからさ
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