Message

枯れ葉を追って影が伸びる
赤く染まった砂の香り
遠ざかる陽の光ごと
地平線 飛び込んだ夏鳥

一人になって思い返す
君に習った雨の名前
ひとつ捲って進む日付
雨垂れが 繰り返すみたいに

喧嘩したって明日は来る
君は至って普通のまま
変わらぬ態度 忘れたフリ
いつまでも 器用にはなれずに

探るポケット 潰れたメモ
目減りしてった想像力
傷を抉って 言葉さがし
不安げに 繰り返すメロディ

この先は 夜の色
幼いあの頃は 言えなかったこと
遠く高く届く祈り

街に残る夢 面影を辿って それは
君宛てのメッセージ 時を越えて今 きっと
聞こえるはずさ 遠く高く届くように
歌うから

浜で拾った殻の色に
合わせて描いたハガキの青
走り去る あの夏の声
いつまでも 繰り返す残響

喧嘩したって明日は来る
君は至って普通のまま
それこそきっと幸福だと
今ならば 分かるはずだろう

これまでの 過ちも
幼い僕らには 必要だったこと
遠く高く届く祈り

街に残る夢 面影を辿って それは
君宛てのメッセージ 時を越えて今 きっと

朝焼けの後に 全てが等しく 変わる
君からのレスポンス 肌を撫でる風 きっと
聞こえるはずさ 遠く高く届くように
歌うから
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