浮草ふたり

お前が奴と 倖せならば
なにも言わずに 姿を消すが
隠れて泣いているのなら 俺と 俺と逃げないか
流れ流れて 浮草ふたり
根なし宿なし 花咲かずとも
お前がいれば 生きられる

人目を忍ぶ 恋だとしても
俺の気持ちは まっさらなのさ
お前を抱けば哀しみが 胸に 胸に突き刺さる
流れ流れて 浮草ふたり
安い酒でも 夢が酔えるさ
お前を想う 夜の底

始発の駅に お前は来ない
なにも言わずに 姿を消すよ
一本列車見送って 待てば 待てば夜が明ける
流れ流れて 浮草ふたり
根なし明日なし 花咲かずとも
お前と生きる 夢を見た
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