陽炎~KAGEROW~

あなたのぬくもり探す 真夜中の白いシーツ
燃えた肌の 残り香に ひとり抱かれる
世間に背いてまでも 奔(はし)りだす恋の闇路
揺れて 揺れて 儚くて 恋は陽炎

あゝ 静かな夜明け前 後ろ姿を見送れば
おんなの心の奥底の 小さな悪魔が愚図りだす

あなたを誰にも渡したくない
ひと夜の逢瀬に 命火(いのちび)灯し
奈落へ落ちても あなたが欲しい
もう 戻れないわ

明日(あした)が見えない夜を 染めて行く赤い焔(ほのお)
揺れて 揺れて 儚くて 恋は陽炎

あゝ 背中に爪立てて 離さないでとしがみつく
逢えない時には愛しくて 逢えれば誰より憎らしい

やさしくされれば切なくなるわ
冷たくされれば死にたくなるわ
怯えるわたしを 包んで欲しい
今 愛されたい

罪な恋です 誰を傷つけても
運命(さだめ)の糸は ほどかない

あなたを誰にも渡したくない
ひと夜の逢瀬に 命火(いのちび)灯し
奈落へ落ちても あなたが欲しい
もう 戻れないわ
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