薫風の茉莉花

陽差す丘の地平までを
この世界と信じてた
古の未知なる調べ 触れる時までは

雨の香りが 珠のように淵を包み
大空に架かる虹の彼方で 巡る星よ輝け

薫風(かぜ)の山を駆け抜け
遺志を届けよう

燃ゆる花よ 今は枯れてもいつか芽吹くと

陰る夕暮れ 焔(ほむら)は熱(ほと)り
この世界閉じていた
まだ見ぬ因果の先へ 足を踏み出して

君に出会った この場所で 宵を重ね
あの空へ渡る悠久の間(はざま) 巡る時を傾け

禁忌の力さえも血で求めた
解き放たれることない因果(カルマ)
会いたいただ今日も 感情漂って
見上げた星月夜

この空で光る蛍の声に そっと耳を傾け

炯(ひか)る瞳の全て
君と迎えよう
薫風(かぜ)の山を駆け抜け
遺志を届けよう

燃ゆる花よ 今は枯れてもいつか芽吹くと
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