浮きこぼれ

神様、わたしはどうして
人と同じじゃいられないの
陽の当たる背中だけ
暖かくて

蔑んでしまった感情も
分かち合いを記した歓声も
紙切れの中にいる
積み上がっていった焦燥も
積み上がってく程に哀傷に
変わるでしょう
絶やさないで

誰かの所為にしたこの日々が
あどけなく描き連ねた
絵本の様に
息苦しさも噛み締めて
いつの日か会える筈だ
私のgifted

人様、あなたはどうして
自分が世界の中心でいられると
思えるの?計れるの?
何を知った気になっているのでしょう?
理解のない甘い軟い脆い憂い鈍い諄い狂い辛い

誰かの所為にしては逃げ惑い
曖昧に書き殴った
絵画の様に
他人と違うことを恐れずに
今を掴み取れるのは
私自身だ

・才能がある・感性がある
・聡明である・人より優れてる
類の声に踊り踊らされる
考えても 考えても
何ものにもなれない
私だけのものは何

自分を重ねたこの部屋が
宛もなく崩れていく
“壊さないで”

誰かの所為にしたこの日々も
あどけなく描き残した
絵本の様に
向き合う事から逃げないで
今だけは唯一無二の
私はgifted
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