し、み、め、ゆ、き、さ、あ

儚さに魅せられ 泡沫に流され
憂いの時は今 私を包んで
瞳を塞ぎ 遥か想う
途切れた記憶 ひろげた腕へ
淡い夢は そう今でも 心深く眠るの
儚さに魅せられ 泡沫に流され
憂いの風に今 そっと吹かれ
木の葉の踊る 水面に映えて
指を絡めて 接吻かわす
懐かしさに抱かれて 扉に手をかけるの
儚さに魅せられ 泡沫に流され
憂いの時は今 私を包んで
唯 微笑み浮かべ 静かに息をとめて
約束の あの土地へ 揺らめくまま

吐息が舞う この季節は
白い化粧ほどこし
私の中 溶けて行く
深く深く溶けて説かれて
儚さに魅せられ 泡沫に流され
憂いの時は今 私を包んで
愁焉は優しく この身を引き離す
憂いの風は今 私を運んで
唯 微笑み浮かべ 静かに息をとめて
約束の あの土地へ 揺らめくまま
彼方まで広がる 薄雲の中へ
光に導かれて 揺らめくまま
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