思い出ハーフタイム

あなた見かけたスタジアム
声をかけたい気持ちよ
でも そばにいる人は恋人かしら
話しかける様子もない
笑いかけることもない
ひょっとしたら 何もない 二人
遠くでハーフタイムの笛が鳴ってる
今こそ 私のことを思い出させる
声をかけよう ドキドキしないで
汗に光った 手のひらで 肩
久し振りだね 元気かい?
ちゃんとルールはおぼえたの? なんて
ほゝえむ あなたがいた

あなた走った 最後のゲーム
タッチダウンをきめたゴール
まだ 刻んだ日付は残ってるかな
ゲームセットのホイッスル
忘れられない私の
学生時代のピリオドなの
突然 試合開始の 笛が鳴ったら
あなたは 隣の人にそっとほゝえむ
ペアのデッキシューズ なんてピエロなの
思い出ハーフタイムは 私の時間
過ぎゆく時も 止まって
ちょっとセンチに あこがれ抱いた
それだけで いいの くやしいけれど……
仕方ないから
ひとりぼっちのスタジアム
瞳 とじれば 今でも
スクラム組んだ あなたが見える
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