大家さんと私のブルース~困った時はお互い様~

カーテンのない大きな窓に映るあなたと私
見覚えのある景色
初めてここへ来た日も空っぽだった部屋
あの日と違うのは思い出の数

鍵を返す前に伝えたいことがあったのに
涙しか出てこない
最後まで子どもみたいに

その日暮らしで語る夢を
母のような眼差しで聞いてくれた8年前
都会暮らしはゆるくないけど
生きる知恵をくれたから今日の日まで繋がった

借りを返す前に出て行くことになったのに
あなたはこう言った
困った時はお互い様

思い返す度に救われてきたこの言葉
私も誰かに伝えていく
困った時はお互い様
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