指先の夢

カーテンを引き裂いた光 ギターを抱えている独り
知らない街で 思い切り変われるかな
窓から見える景色は まだ慣れないな
生ぬるい風が 伸びかけた前髪を揺らす

将来の夢は何ですか 白紙のまま出せずにいる
裸足で踊り出せるあの子が 羨ましかった
上手くいかない 想像ばかりして
後付けの様に 感情溢れたの

指先刻む 鼓動叫ぶ
この弦切れるまで やってみてもいいかな

まだ遠い 一生懸けても届くのか
分からない 不器用だけど
君には届けたい 届けたいんだ
だから今 かき鳴らすよ

チューニングを合わせながら 疲れることに疲れて
「どうせ叶わない」って どうでも良くなった
もう世界で一番 孤独な場所に感じて
まつ毛を濡らしながら 光を見つめてた

形のない音 カタチにして
この気持ち切れるまで やってみてもいいかな

もう迷わない やれるだけやってみるよ
正々堂々 ぶつかって
この声枯れるまで 歌い続けるんだ
明日の僕と手を繋ぐよ

目の前を飛んでいく種が
何処で花を咲かせるのか
僕たちは全然知らない
明日がどうなるか知らない
完璧な日にしか笑えないなら
笑える日は幾らもない

嗚呼遠い 一生懸けても届くのか
分からない 不器用だけど
君には届けたい 届けたいんだ
だから今 かき鳴らすよ

迷わない 信じたい
この声枯れるまで 歌い続けるんだ
君のこと ずっとギュッと繋ぐよ

何色にでも染まれる光 ギターを抱えている独り
知らない街で どの位変われたかな
五線譜に 書き切れないメロディー溢れて
将来の夢 今度会ったら聴いて欲しいな
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