道路工事

君がくれたアパートの鍵を
君の玄関に置いてきた
もうさよならだよ
会ったらダメだよ
優しい君が怖いから
一番綺麗な星が一等星
そんな事は分かってる
会いたくないならそうやって言ってよ
君の涙は食べるから
僕より先には死んだらだめだよ
時を止めるからその時は
一番綺麗な星が一等星
そんな事は分かってる

何かが変わるかなって
君のせいにしたんだ
君より早く僕は僕に失望してる

夜の道路工事で外がうるさいのに
眠れてる君は疲れてるよ
触れて壊れてくの
小さな寝言
聞く資格がないから離れたよ

僕のこの右手
君に触れたいのに
涙が溢れ止まらないよ
このままでずっと
時を止めるよ
もう戻れないよ
記憶を食べたいよ

泣いた僕らは
うずくまった星屑みたいだ
「私もごめんね」
そう言って僕を抱きしめた
君はずるいね
でもそんな世界が好きだった

一番綺麗な星が一等星
眩しくてあんま見えないよ
薄汚れてきたシルバーチェーン
君と話す時間が欲しかった
君と会ってからあっという間だよ
こんな時間が欲しかった

夜の道路工事で外がうるさいのに
眠れてる君は疲れてるよ
触れて壊れてくの
小さな寝言
聞く資格がないから離れたよ

僕のこの右手
君に触れたいのに
涙が溢れ止まらないよ
このままでずっと
時を止めるよ
もう戻れないよ
記憶を食べたいよ
×