回想録

すり抜けて消えたあなたとの日々が
羨み募れば届かないのか
鼻先掠める雨上がりの匂い
交えぬと分かれば景色も綺麗に見えたり

過ぎ去ってしまえば
余白も埋めれず
思い出してしまうのは
愛された日々です
頬を伝えば花を
寒夜には肌を
それだけで満たされていたよな
何もしなくても笑えていたよな

起きぬけの君が甘えたがりなこと
手放して痛いまま思い出に縋ったり
日々折り重ねる生活の中で
あの頃を君も思い出してくれていたらいいな

続いていくと思っていた
暮らしから君が
居なくなった日から
抜け殻みたいです
頬を伝えば花を
寒夜には肌を
それだけでしか満たせないな
何もしなくてもいいと思っていた

あの頃に戻れたらなんて
叶ったとしても同じことの繰り返しになるだろうな
君と居た頃の気持ちを今も一人
大事にしまっている

過ぎ去ってしまえば
余白も埋めれず
思い出してしまうのは
愛された日々です
頬を伝えば花を
寒夜には肌を
それだけで満たされていたよな
何もしなくても笑えていたよな
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