祝祭にて

ああ 僕は生き残りだ
そして死に損ないだ
また 歳を取る
生涯 このままでいいのか
このまま居られるのか
恐怖が会いに来る

この身に余る祝祭
応えられそうにはないよ
がっかりしないで欲しい
賑やかじゃないのが いいな
蝋燭は一つで綺麗だ
また 笑いたいな

ひかり ひかり
その一息で
僕を掻き消してみて
優しい唄を考えているよ
いまは影の中で
眩しい影の中で

凍えながら暖かい
愛おしくて忌まわしい
儀式の最中に
言いたいことを探した
卑屈が溢れそうだ
僕は 嫌な奴だ

幸せの数を比べて
卑しくなるぐらいなら
何も知りたくない
救いの一つもないと
こぼした呪いが救った
まだ 綴りたいな

ひかり ひかり
この雑筆を
どうか 輝かせて
優しい唄を考えているよ
応えられないなりに
上手く言えないなりに

ひかり ひかり
その一息で
僕を掻き消してみて
優しい唄を考えているよ
いまも 影の中で

ひかり ひかり
この恐怖さえ
美しく照らしてみて
優しい唄を考えているよ
いまも 影の中で
せめて 捧ぐ為に

せめて 捧ぐ為に
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