翳りの讃歌

花束を空に放つよ。
回る地球儀を歪ませるくらいの
身体、音に預けて、
穿つディストートで見つけてくれよ。

日々の翳りに嫌気が差して、
君の言葉を無視してしまう。
ポッケに隠し持ってたチョコレイトが
溶けた様な気持ち
さよならは。

花束が空に落ちるよ。
沈む飛行機の燃え尽きる速さで。
幸せは欠けた小宇宙
鏡の向こう側にあるって言ってよ。

右も左もわからないほど、
君の香りを思い出す夜
火の粉は命を吹き込まれては
咲く様がまるで音楽だ。

花束を君に贈るよ。
遠い国にあっても輝ける光よ。
君の方へ降り注いでよ!
気が向いた時には電話でもかけてよ。

花束を君に放つよ。
廻る地球儀を歪ませてしまうよ。
そしたら宇宙で紅茶会
暮らしの途中でも抜け出してゆくよ。
×