サマタイム

甘噛みみたいな雨はあがって
新しい季節が来る方へ
手を伸ばした
緑を纏う街のドレス
静かな眼差し
襟足が藁の匂い

甘噛みみたいな雨はあがって
僕はちょっと背を正す
新しい季節が来る方へ手を伸ばした
悲しい汽笛が裸の心を撃てば
君の手のひらから夏めいてゆく

全ては夏にあると思った
裸足で駆ける 東の空
全ては夏にあると思った
裸足に残る ペダルのあと
消えないで!

甘噛みみたいな雨はあがって
いつかの君もきっと
こんな気持ち?
×