あぁ愛しきこの人生

似合わないロングコート
羽織った夜の街
意地悪ネオンが邪魔をして
見上げる星もなく

慰めてほしいいのに
あんたの優しい声を
つれない態度で聞き捨てて
嫌な女になる

あぁ情けなくて 情けなくて
笑っちゃうような人生
それでも信じて歩くのは
貧乏性の悪い癖

駅までの道のりは
まるで迷路のようで
銀座線に乗るだけで
一大事だったな

夢なんて言葉はもう
口にしなくなって
当たり前の毎日に
慣れたふりもできる

あぁ情けなくて 情けなくて
愛しきこの人生
どん底に溜まった涙のことを
きっと希望と言うのだろう

あぁ生きてくのは 生きてくのは
哀しいもんだねぇ
見えない星たち探しながら
一人歩く道玄坂
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