無題の詩

ユラユラとゆく 成すことはなく
潔(きよ)く 白く
遠く 音も 無く

夢を 歌い 幕が下り 夜が降(ふ)り
白む 甘い 名残り道 君がいて 朝が 夜が

焦げる感傷 走り もつれ
留まることなど

明日に 託し 汽車がゆく 窓の外
過ぎる いたわしい心 褪せていく 景色

それは取り戻せず やり直せず 君がいない道
いつか夜を越えて 辿り着いて

ユラユラとゆく 成すことはなく
潔(きよ)く 白く
遠く 音も 無く
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