夢が夢であるうちに

ねえみんなどこへ行ったの
忘れないって約束も忘れて
見たこともないような顔してる
僕はまだヘラヘラとして
嫌味のたった一つに傷ついて
握った手で必死に殺してる

夢は夢だって諦めた誰かが
今日もついたため息を吸って僕は生きている
変われないことが怖くなって
変わってしまうことも怖くなって
大人になった

いつかは辿り着けるかな
あの時交わした約束
覚えてないだなんて言わせやしない
どちらか先に着いても待ってなんていなくてもいい
いつか いつか

満たされない何を成しても
認めないのはいつも僕だった
恵まれていたことも忘れて
嫌になって放り投げたぐしゃぐしゃの紙切れを集めて
「大丈夫、君ならやれる」と笑った

夢が夢だったあの頃は
ひたすらにただもがいていた
報われると信じて声を枯らした
ふざけんなよ
お前に何がわかるんだって言ってしまった
ふざけんなよ
ふざけんなよ

夢は夢だって割り切ったあいつが幸せそうに笑っていた
それがなんだか苦しかった
僕は間違っていないか
間違っていないかなあ
ねえ

いつかは辿り着けるかな
あの時交わした約束を覚えてないかな
それでもいいんだ
僕はまだ旅を続けるよ
待っててくれなくたっていい
いつか

夢は夢だって諦めた誰かのその続きをまだ追いかけてる
今はわからなくてもその先できっといつか
ねえいつか
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