遠灯り

風がひゅるひゅる 凍える胸に
なじみの船宿 たずねてひとり
窓の向こうはけむる吹雪の 日本海
岬のはずれに 遠灯り
つらく つらくはないの…
お前は孤独に 耐えてゆけるのね

嘘は男の 優しさだけど
許してみたって 傷つく女
愛に疲れて愚痴も途切れた 旅の宿
飲まなきゃ夜明けが 遅すぎる
お酒 お酒が欲しい…
お前と仲良し 飲んでねむるまで

過ぎてしまえば いゝ事ばかり
やっぱり私は あなたの女
待てば痩せます負けた未練の 風が哭(な)く
涙の向こうに 遠灯り
寒く 寒くはないの…
お前は孤独に 耐えてゆけるのね
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