永遠のひと

背の丈を示してる 壁の傷の跡
指でなぞれば見える 父母の笑顔
ここで生まれて育ち そして羽ばたいた
もう大人と思った 幼い日
今の私は誰? 積もった時間(とき)に問いかける
何にも変わってない 何もかも変わったけれど
喜び痛みに泣く ひとりのただのひと

測って書いて贈る 背の丈の記録
眺めては書き遺す 日々の記憶
子どもたちに伝えよう ここにいることが
それだけでね、大きな奇跡だと
風に焦がれて葉を揺らす 花のように眩しく
何かに秀でてても 何もかもが不得意でも
あなたは代わりのいない ひとりのいとしいひと

何にも変わりはしない 何もかも変わるとしても
喜び痛みに泣く みんながただのひと
他には代わりのいない 尊い永遠(とわ)のひと
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