None Other

騒ついた心で見送った
いくつもの真夜中
サヨナラの数だけ強くなれる

夢のなかでは何度も飛べた
遠い空眺めて
震える指でなぞる未来は
自分自身

今日もただ生きてるだけの
現実(いま)を生きてみる
退屈しのぎの手遊びでも

深い悲しみに暮れたら
底は尽きることなく
どこへ向かうかもわからないから

私を見つけだしたなら
何かを掴むために
取り繕うことはないよ
この夜の雨に紛れて

針のむしろだと居場所がない
狭い道を歩む
戦い続けるかどうかさえ
自分次第

気が遠くなっても矛盾を
誤魔化されても
二律背反の純粋さで

乾いた笑顔を崩して
素直な物語を
希望(かけら)埋め込んで誤魔化しながら

失ったモノの代わりは
他の誰でもなくて
新しい夢を描くよ
偽りの色に塗れた

燻んだ世界に心は要らない?
足掻いて足宛いても
迷いながら抜け出せない?
だけど立ち止まることは出来ない

私を見つけだしたなら
何かを掴むことが出来るかな
信じたい想いをどうか……

闇が降り積もる記憶も
光が散らばる未来さえも
錆びついたとしても
ひとつひとつ拾いあげて
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