まだ遠くにいる

雨音に目を覚ます 夜明けにはまだひどく遠い <遠くに>
昔聞いたことがある 世界が壊れる前の記憶 <記憶が>

獣たちの声 群れを呼ぶように高く

明日を待たずに走り出す 僕らは地上の子供たち
生まれた時代を生きるだけ 答えがあるかはわからない

転がりながら 煽られながら 心がバラバラ砕けて
でもまだ瞳が叫んでいる
こらえきれない 隠しきれない 涙がぼろぼろこぼれて
生きているんだ 生きてゆくんだ 命がきらきら光ってる

秒針の音がする 弛みなく刻まれる音が <聞こえる>
例外はないという 時はいつも前にだけ進む <進んで>

僕らを見下ろす 何か大きな存在(もの)たちへ

灯りを掲げて立ち上がる 僕らが最後の砦なら
歴史の続きを生きるだけ 同じ過ちは辿れない
従うことも 逆らうこともできずに じりじり近づく
振り子のように 炎のように 未来はゆらゆら揺れてる

昔聞いた詩(うた)がある 朝を待つ人々の祈り

灯りを掲げて立ち上がる 僕らが最後の砦なら
明日を待たずに走り出す 僕らは地上の子供たち
生まれた時代を生きるだけ 答えがあるかはわからない

転がりながら 煽られながら 心がバラバラ砕けて
でもまだ瞳が叫んでいる
振り子のように 炎のように 未来はゆらゆら揺れてる

こらえきれない 隠しきれない 涙がぼろぼろこぼれて
生きているんだ 生きてゆくんだ 命がきらきら光ってる
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