宙の淵

その感覚の先で触れて
消えてしまうその前に
今日は星があまり見えないよ

僕の体は
宇宙にあるものから出来ているから
「僕」が消えても
また別の物になるよ…

生まれ来るだけで罪になると
嘆く君はとてもかわいいから
僕はずっと君のそばにいるよ

触れてる事に飽きてきたら
神社にでも散歩に行こうよ
地面に寝転んで
君の話をしよう

この宇宙に生まれ来るものは
みんな同じように
生まれては死に生まれては死に
大きな1つの「自分」つないでいくんだ…
いくつもの「僕」を犠牲にして

でもなぜ全ては変わりゆくの?
僕らはどこへ向かっているのだろう?
僕の中の君が遠くなっていくよ…

そしてそれもいつの日にか消えて
それを悲しみとしない自分がいて
やがて「僕」を含んだこの宇宙も終わる

どうせいつか焼かれ
この体も灰になるなら
使って使って使って使って使って使って
使い切って捨てるさ…
×