インソムニア

ホットチョコレートちょっと苦手なんだよね
思い出しちゃうから綺麗な記憶を
最後の一滴が合図になっちゃいそう
飲み干せずに俯いている

折り合いをつけられるのが
スマートな大人というんでしょう?
それならもう子どもでいいよ
死ぬのと同じだもん

どうしたって忘れられないよ
やだよ離れてかないでよ
ほらまた自己嫌悪
分かっている縛っている
それだってあなたがいないと
眠れないの知ってるでしょう?
証拠がほしいの印がほしいの
ぎゅってしてよ

一人ロフトベッドで苦悩
好きというだけじゃ
上手くいかないのはどうしてなのかな
「狭いね」と笑いあったあの日が嘘みたい
匂いも温度も消えていく

かじかんだ手のやり場がないよ
あなたの声を探す毎夜
ほらまた自暴自棄
冬空さまよう
そうしないとあなたは来ないでしょう?
そうすれば来てくれるでしょう?
あの時と同じように優しく
ぎゅってしてくれる

きっともう
あなたの眼には
ノイズとしてしか映っていないんだろうね
それでも優しいから
ついつい甘えてしまうの

結論なんて出せないよ
好きでたまんないんだもん
幸せが交差する方法はないの?

どうしたって忘れられないよ
やだよ離れてかないでよ
「隣」にいる限り「距離」は離れていく
それだってあなたといないと
呼吸すら苦しいんだよ
理由がほしいの生きる意味がほしいの
ぎゅってしてよ
×