Milkshake

水泡とありふれるものすべて
空想のシュガー・ハイで美化して、

滞る指で、歪んだ唇で、
ふれる季節は否定の向こうで瞬いている。

偶像とたわむれて踊るだけ。
空洞をその白夜で満たして。

ただ凍る罪で、淀んだ祝福で、
ゆれる季節は既定の向こうで輝いている。

意味なんて一切もない、
信じたって実体もない、
つながらない言葉だけ。
狂気だって実感もない、
正気なんて存在しない。
ふさがらない想いだけ。

滞る指で、歪んだ唇で、
ぬれる季節の未定の向こうで欺いてやる。
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