綿毛

手のひらに乗せた
思いの種が
今年もどこかで花を咲かせた

10年も経てば
変わるもんだな
気づけば大人になっていた

みんな辛い時は
君が悲しんじゃいけない
ことはない

大丈夫なんかじゃなかったでしょ
「頑張れ」って言葉も冷たくて
風は止まなかったけどこの綿毛が
明日の入口を探してくれたんだ

無かったことにはできないの?
無かったことにしちゃいけないよ
今更 取り戻せないけれど
もう失うことなどないように

みんな辛いけど
君は悲しんでいいんだと
誰か言う

大丈夫なんかじゃなかった きっと
「頑張れ」って言葉も悔しくて
風に立ち向かわないでよと綿毛が
昨日の僕たちを癒してくれたんだ

道路に散らばった
ガラスの破片は
誰かの悲鳴がまだ響いてる
どこまでもいってくれよ お前は
風に吹かれてどこまでも

大丈夫なんかじゃなかったでしょ
「頑張れ」って言葉も冷たくて
風は止まなかったけどこの綿毛が
明日の入口を探してくれたんだ

手のひらに乗せた
思いの種が
今年もどこかで花を咲かせた
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