カケラ

僕等が立つ世界では
見えない何かに縋って
生きるしかなかった

気づかないふりには慣れないな
心がすり減り息苦しい
羽を広げられたらどれだけ楽だろうか
それができるほど強くはない

少しでも目を逸らしてしまえば
2度と戻れはしないと思った
この場所で現実を見てしまえば
無力さに絶望してしまうから

終わらない終われない
こんなとこじゃ
止まれない止まるには早すぎるだろう
自信なんて少しも残ってないけれど
まだ何も成していないじゃないか
せめて夢のカケラくらいは
手に入れてから去ろう

何回思っただろうか
これで終わりにしようかと
寿命の短い今を
いくら捧げれば気が済む?
壊れる準備なんてとっくにできてるんだ

あぁ何がしたいんだ
さぁどうなりたいんだ
ねぇいつか終わる命何を残したいんだ
あぁ何か聞こえる
あぁ心震わす声
そうだ僕は誰かの星になりたかったんだ

終わらない終われない
こんなとこじゃ
止まれない止まるには早すぎるだろう
力の入らない足を必死に動かして
震える声をどこまでも響かせるんだ

あの日何かを掴むんだと
空に伸ばしたこの掌が
まだ熱を持っているんだ
喜劇よきっと待っていて

正しいかなんてわからないけれど
歪んだ世界をぶち壊すんだ

終われない

終わらない終われない
こんなとこじゃ
止まれない止まるには早すぎるだろう
限界なんて遠に超えているけれど
その先のその先を見てみたいんだ
夜明けが来てしまうその前に
全て、全て掻っ攫おう
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