終電間際、未だ返事はない

この期に及んでさ 淡い期待を隠して
夜の気配 不意に照らしては暴く 滑稽なぼくを

おまじない程度のアルコホールに頼って送ったメッセージは
きっと奪われたんだ 僕らを妬む誰か そうに違いないや

何かのせいにしたかった 会いに行きたかった
「なんで」なんていう0時半
負け台詞吐いてみたら楽になれるかな

巻き戻した記憶にきみを探した 選んだ選択肢は 悪くなかったはずで
どうしたって 全部言い訳みたいだ 終電間際に 未だ返事はない

あぁ、迂闊だった ふと開いたタイムライン
なんでもないつぶやきは数分前
気にしてない ふりをして いいねなんて押してみようかな
気持ち悪いな

気づけばまた飲み干した空っぽのグラスと 投げやりなぼくと
何杯目だっけな これが本当の最後 祈りこめて

想像して 投げつけて でもそこにいて
こっち指差して笑ってる結末を 覆すような魔法があったらな

取り戻したい ふたり笑い合っていられたあの夜 残ってる輪郭
許されるなら触れたかった ねえ、きみはぼくに何を思った?

嬉しかったことだけを詰め込んで いつまでもずっと縋っていたいけど
ここらへんでおしまいにしよう 最終電車はとっくに過ぎて
ただひとり朝を待った この物語の主役はぼくだけど
それ以外誰もいなかった 途切れたストーリー 続きなんてない
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